この場所のこ音を聞いているとリラックスするとか、森の中の小鳥のさえずりを聞いていると気持ちが落ち着く・・などあるでしょう。
反対に、なんでこんなにイライラするのか・・・と思っていたら、不快な音を何気に聞いていたということもあります。
香りも音も感覚器官が脳のそばにあります。からだ全体に指令を与える脳が心地よいと、からだ全体が心地よくなるというのは、何気に感じていることでしょう。このように、音は心のコントロールに大きく影響します。
心とからだを穏やかに癒す音がここにあります。ここからあなたの心地よい音を探し出してみてください。
1 528ヘルツの音で自然治癒力さえもUP!
528Hzの周波数の凄さをご存知ですか?あまりのパワーゆえにか隠されてきたものだと言われています。528Hzの音とはどういうものかというと、「1秒間に528回の振動」をします。この振動が水や空気の振動、つまり音波として伝わり、音として認識されるのです。
この音波を伝える速度は、物質によって異なり、水中では大気中の5倍の速さで伝達されます。人間の体も約80%以上が水でできているので、内部の水と大気によって伝達されています。528Hzの音楽を聴くと、あくびを催すようなリラクゼーション反応を感じます。
また528Hzの音楽を用いた、チベット僧の瞑想中の生理的変化も研究されており、それによるとリラクゼーション反応は精神面と同時にホルモンの変化にも見られ、528Hzは心身の双方に働きかけることがわかっています。
1-1 528ヘルツの可能性
恐ろしい核の放射線によって傷ついたり破壊されてしまう人間の細胞(DNA)です。その破壊されたDNAに本来的な活動を蘇らせるという実験をした人がいるのです。
DNAの研究者であるレオナルド・ホロヴィッツ博士です。これは、3.11の東日本大震災による事故の後に話題になった話でもあります。CDも販売されており、YouTubeでも試聴が可能になります。
究極の癒しの音は、「イライラ」する感情をコントロールする以上のものなのです。
2 1/f ゆらぎの音は安らぎの音
1/fゆらぎは、自然界に非常に普遍的に見られる音の現象です。そして、自然界の集団の動き方の根本法則のようなものらしい、ということまでは分かっています。そのほか、1/fゆらぎが生体のリズムと同じだということも分かってきました。
初めてこのことを発見したのは人間の心拍のリズムです。他に、眼球の動き方や脳波のα波の周波数ゆらぎもそうです。
少し難しい話なのですが、生体のニューロン(神経細胞)は生体信号として電気パルス(電気信号)を発射しており、ある細胞の発射間隔を調べたら、その間隔が1/fゆらぎをしていたのです。
そのことから、生体のリズムは基本的には1/fゆらぎをしているといっても過言ではありません。そして、この1/fゆらぎは、快適性と関係があることが判明しています。
要するに、このゆらぎのリズムが最も心地よさを感じる音なのです。
2-1 ゆらぎの音とはどんな音?
実は、ゆらぎ自体を定義するのは難しいのです。あえて言うならば、予測のできない空間的、時間的変化や動きとなります。
予測は、規則性があるからできるのであって、ゆらぎとは、ものの空間的、時間的変化や動きが、部分的に不規則な様子とも言えるのです。
ゆらぎは、世に存在するすべてのものに表れます。例えば、風は突然吹いて、そして突然止まることもあります。風は不規則な動きで、ゆらぎの代表格の1つとも言えるのです。
そして、自然界の音で表すならば、それは小川のせせらぎの音がそれになります。これは、音楽と同じ音の構造をしているからなのです。
他に、音ではありませんが、木の年輪や木目の線の間隔も1/fゆらぎを持っています。そういうものをじーっと見ていると、1/fゆらぎの効果を得られるのです。
もし、あなたが森や神社等の中で惹かれる木が見つかった時には、木に耳を当ててみてください。地中から水や養分を吸って、枝葉に行き渡らせる音が聞こえてきます。これもゆらぎ1/fの音といえるでしょう。
3 モーツァルトの癒し音
モーツァルトの曲の音が癒しの音であるということは、ずいぶん前から言われています。そして、睡眠に役立つ音であるということです。
良い睡眠をとるためには、ストレスを軽減し睡眠を導く規則正しい生活習慣を取り戻すことが肝要です。しかし、なかなかそれも困難な状況にあります。
モーツァルトの音楽には、周波数分析を行うと、およそ3500ヘルツ以上の高い音が小川のせせらぎのようなゆらぎという音の特性とともに、バランスよく含まれています。さらに、音同士の衝突によって、より高い音を生み出す倍音効果も見られます。
3-1 モーツァルトの曲の特徴
寝るときは心身伴にリラックスする必要がありますが、モーツァルトにはその効果があります。中世のヨーロッパ貴族が精神安定のために聴いていたという歴史もあるぐらいです。
モーツァルトに限らず、このような条件を持つ音楽を聴くと、ゆっくりと深い呼吸が得られ、心拍の安定化、不安を解消、などの様々な癒し効果が立証されています。
それぞれの音楽が持っている、一定の規則性は、心のリズムを整えてくれる機能があります。規則性のある音は、落ち着きを与えてくれます。
3-2 眠りにもモーツァルトを
特に弦楽器は同時に複数の音がぶつかってより高い「倍音」が生まれるので心地よく聴こえます。このような、副交感神経に作用する音楽を聞くことで、早い人なら数分~10分で睡眠に導かれることがわかっています。
気持ちが高ぶっている時は、妙に頭が冴えてしまいます。そんな時は、なかなか休むことができません。こんな時に時に試してみるのは良いでしょう。
4 まとめ
たった一つの曲であるけれども、日々を潤して枯渇した心を潤してくれます。
心のレスキューサインが点滅した時に、これがあると落ち着く・・・そんな音を味方につけてみては如何でしょう。知らず知らずに口ずさんでいたりすることもあります。