力を抜くのが苦手な人の、リラックスのしかた──笑う・こだわらない・適当にする

赤い実の枝

休みの日、やっとソファに座ったのに、気づくと洗濯物の段取りを考えている。テレビをつけても内容が頭に入らず、結局立ち上がって台所を拭きはじめてしまう。「ゆっくりしてね」と言われると、かえってどうしていいかわからなくなる。そんな覚えはないでしょうか。

力を抜くのが苦手な人は、休み方を知らないのではなく、休んでいる自分に落ち着かないのだと思います。ずっと誰かのため、何かのために動いてきたからだは、止まり方を忘れてしまっていることがあります。

この記事では、眠る・水を飲む・食べるといった基本から、笑う、こだわりすぎない、「適当」にしてみる、という小さな力の抜きかたを集めました。全部でなくてかまいません。読みながら、ひとつだけ「これなら」と思えるものを拾ってみてください。

1 からだの声を聞く方法

今、こんなことを思ってませんか?

「あれ、なんか違う・・」
「このままでいいのかなぁ・・」
「あ〜、早く休みが来ないかな」
「早く帰りたい・・」

こういう感情が、からだの声です。
せっかく貴重な人生を生きているのに、大変もったいないことです。

もし、度々思うのなら、何かを変える必要があります。
「幸福度」アップを狙うのなら、スイッチを切り替える準備をしてください。

現状のままでは、ずーっとこのままですから。

あなた自身が滞ってしまいます。

2 良質なエネルギーを取り入れる

こうすることで、風通しの良いあなたになれることも大いに期待できます。
色々考えてしまわないで、まずは取り組んでみてください。

2−1 心身ともにリラックス出来る基本の3つ

2−1−1とにかく寝る!

睡眠こそ、エネルギーのリセットには最高の方法です。
疲れて、落ち込んで、考えてもどうにもならないな・・・と思ったら、寝ちゃいましょう。

お布団に入る時のイメージは、こんな感じです。
私のための「充電器に入る」

気分を新しくしたい時は、シーツや枕カバーを洗ってみる。洗いたての布の匂いに包まれるだけで、眠りに入りやすくなることがあります。

人は、一日のおよそ3分の1近くを眠って過ごします。それだけ、からだにとって大切な時間なのです。

2−1−2 上質の水を取り入れる

からだを休めたい時の、基本の三つのうちの一つが「水」です。
のどが渇いたと感じる前に、少しずつ飲むのがコツです。

水を、適量に、ゆっくり染み込ませるように飲んでみましょう。

「デトックス・ウォーター」を取り入れる人も多くなってきました。
それも良いですね。

2−1−3 良い食べ物を取り入れる

「食べたものが自分を表す」と言います。

食べたもので変化する体型や体調や心の状態があります。
決して、お腹いっぱいに満たすために食べるのではなく、自分の中に生き生きとした「お野菜のエネルギー」を取り入れるように意識してみてはいかがでしょうか?

よく「食べると眠くなるから食べない・・」という人もいますが、抜いてしまうと、かえって午後にぐったりすることもあります。量を控えめにして、よく噛んで食べてみるのもひとつの方法です。

お野菜にこだわりを持つのも良いのですが、美味しく味わって食べることが大切です。
オーガニックなどにこだわりすぎずに、取り入れてみてはいかがでしょうか。

3 これを忘れてませんか?

大人になると、すぐに慣れた悪循環を作ってしまいそうになりますが、これからお話しする3点に意識を向けてみてください。
きっと、いろんな意味で「幸福度」を今までになく感じられるでしょう。

3−1 笑うこと

「笑う門には福来たる」というものです。
ただ、どうしても笑えない時ってありますよね。

子供の頃は、ちょっとしたことでケラケラと笑っていました。大人になると、声を出して笑う日が、ずいぶん減っているかもしれません。

笑ったあと、肩の力が抜けて、息が深くなっていたという経験はないでしょうか。笑いが心とからだの緊張をほどく助けになることは、さまざまな研究でも調べられています。

でも、効き目のために笑う必要はありません。笑えた日は、それだけで少し休めていた、と思ってみてください。

さて、どうしても笑えない時ですが・・・
口角をアップするだけでも、脳は「笑っている」と受け取るのです。
どうぞ、鏡に向かって作り笑いなどしてみてくださいね。

おかしくなくてもいいんです。笑っている自分の顔を意図的に作ってみましょう。

口角を上げるだけで少し気持ちが軽くなるなら、試してみる価値はありそうです。

3−2 執着しない

執着とは、特定の考え方に留まってしまう様子のことです。執着は、ゆとりを失ってしまい、グッと視野が狭くなります。

頑張りすぎず、何事も程よい距離感を保つことが、空気の流れも良いですし、人間関係も円滑になるのです。

3−3 適当にしてみること

「適当」という言葉をどのように捉えてますか?
間違っても、いい加減さを表すものではありません。

ここでいう「適当」とは、程度がちょうど良い状態をいいます。
やりすぎや完璧を求める状態というのは、当事者の自分も周囲の人も、良い感じではありません。
ゆとりを持ったやり方や生き方、というのがとても大切なのです。

4 幸福度を高めリラックスできるエクササイズ

からだを動かすと「考えても仕方のないことは考えなくなる・・」と言いますし、きっとすでに体感している方もいるでしょう。

例えば、仕事などで、精神的にすごく疲れる思いをした時に、ちょっとの時間を走ったりすると「なんであんなこと考えていたんだろう」と思えるくらいに、よくない思考が流れていきます。

人間のからだの60%は水です。
からだを動かして、めぐりをよくしておくことが大切です。

4−1 スポーツ

4−1−1 ジョギング

ほんの少しの時間の取り組みで、気持ちの切り替えができます。20分も走れば、じんわりと汗もかくことができるでしょう。
走っていることが辛ければ、ウォーキングを入れても良いのです。

4−1−2 水泳

水の中では、からだが浮いて、重さから少し解放されます。
瞑想するかのように泳いでみてください。
向こう岸は、あなたのゴールです。そこに向かって泳いでいるイメージです。

4−1−3 ジャンプ

ジャンプって、こういうことが含まれている競技をしていない方には、ちょっと縁が遠くなっているかもしれません。

その場で軽く跳ねてみるだけでも、からだが目を覚まします。膝に不安のある方は、かかとの上げ下げでもかまいません。
時間は、1分くらい。終わった後の爽快感を感じてみてください。

4−2 セラピーワーク

たくさんのセラピーがあります。
その中でも、色を取り入れたセラピーは、心地よいものです。

色には、古くから意味が込められていました。
その意味を知らなくてもいいのです。
今、あなたにぴったりだ・・と思う色を使い、アートを描くのは如何でしょう。

アートと言っても、上手く描こうとしなくてもいいのです。指に色をつけて、思うままに紙に表してみてください。

きっと、余計なことは考えられません。
心地よい色を、ずーっと感じてみると、ほぐされていく心がわかるでしょう。

このセラピーの中でも、パステルという画材を使う、やわらかなアートは特におすすめです。
あなた本来の優しい気持ちを取り戻してください。

5 まとめ

子どものころ、夏休みの午後に畳の上で寝ころんで、天井の木目をぼんやり眺めていたことはないでしょうか。網戸から入ってくる風と、遠くの蝉の声。何もしていないのに、あの時間はちゃんと満ちていました。

大人になると、何もしない時間には理由が必要になります。疲れたから、具合が悪いから。そうでもしないと、自分に休むことを許せない。

笑う、こだわりすぎない、ちょうどいいところでやめる。どれも大きな変化ではありませんが、張りつめた糸を少しだけゆるめる手がかりになります。うまくできない日があっても、それでかまいません。

もしできるなら、近くの公園の木の下で、5分だけ座ってみる。風に揺れる葉の音を聞いているうちに、肩がふっと下がっているのに気づくかもしれません。

そういう時間のつくりかたを、林浴(りんよく)と呼んでいます。

→ 林浴とは──森が、大人の保健室になる

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komorebi 林浴ライフデザイナー 西川えりこ