人は、一日の始まりをどのような気持ちで、どのようにスタートさせるかによって一日の内容が変わってきます。
つまり、朝のほんの少しの時間をどれだけ大切にするかが「あなたの1日が気持ち良く過ごせるか、そうでないか決まる」のです。
そこで・・
朝の時間にゆとりがないあなたにもできる「美ドリンク」をご紹介します。ちなみに「美」はあなたの一日がイライラしない穏やかな美しい一日あるための・・という意味です。
継続することで、あなた自身が丸ごと美しくなるのは間違いありません。
1 どんな水分どのようにを取っていますか?
朝一番から心地よく目覚めて、快活に動く方もいるでしょう。または、眠気ががしばらく抜けきれず、なんとなく不機嫌にスタートする方もいると思います。
どちらにしても平等に始まる朝です。
さて、そんな朝一番に取り入れるものは何ですか?
⚫︎ 冷たいミネラルウォーター
⚫︎ 目覚めるホットコーヒー
⚫︎ どんな時も朝食も含めてスムージー
⚫︎ 体に優しいノンカフェインのハーブティー
1−1 水分を取る重要性
体は、ほどんどが「水」です。およそ全体重の70%を占めます。生命に欠かせないのが「水」というわけです。
では、水の働きを見てみましょう。
1−1−1 水のはたらきと重要性
成人が1日に失う水分は、約2〜3.5リットルです。(運動量によっては、もっと多くなります)発汗・呼吸・尿として排出されます。
ということは、生命維持には食物以上に水の存在が大きいということなのです。
この水の働きは、素晴らしいものです。内臓のケアをしてくれる存在です。
○ 腸内の老廃物を押し流し、便秘やそれに伴う腸の病気を防ぎます。
○ 膀胱から尿として老廃物や毒素を流し、腎臓や膀胱の炎症を防ぎます。
これだけではありません・・・
○ 喉の渇きを潤し、暑い日には体の熱を冷まし、寒い日には体を芯から温めてくれます。
○ 緊張した時には、喉がカラカラします。そんな時の一口の水は、気持ちをホッとさせてくれる癒しの存在にもなりうるのです。
水が私たちを生かしてくれると言っても過言ではありません。
1−2 敢えて・・朝にオススメしないドリンク
起き抜けに、体も心もシャキッとしたいから・・・入れたてのコーヒーが私の目覚めの一杯という方もいるでしょう。しかし、空腹時に取り入れることはオススメできません。
ご存知の方も多いと思いますが、胃腸に負担をかける飲料でもあります。
また、カフェインが神経系に過度に刺激することで、ストレスを悪化させるという報告もありますし、ホルモンバランスの崩れも誘発することがあります。
最近は、ノンカフェインのコーヒーも多くなってきました。どうしても・・という方は、このようなものを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、コーヒーを多く取り入れている中東では、カルダモンというスパイスを加えて中和するということも行っています。
2 心を癒す飲み物
私たちの体は、季節の移ろいや置かれている状況によって、心と体に調和をもたらす食物を選んでいます。時には、心の平安をもたらすものを欲することもあるでしょう。
病院や薬に頼らずとも、気持ちが安定する優しい飲み物を是非に取り入れてみましょう。
きっと、あなたの1日が・・・さらにあなた自身が大きく変わります。
2−1 春夏にジュースを取り入れてみる
朝いちばんに取り入れるものが、フレッシュで、かつ鮮やかな色だったりすると、テンションも上がり「よし、今日も張り切っていこう」とういう気になります。
生の果物や野菜のジュースほどに、ビタミン・ミネラル・酵素が豊富に摂ることができ、ミキサーやジューサーというもので手軽に心と体に美味しいドリンクを取り入れることができます。
これらを大いに活用しながら、フレッシュな朝を迎えてみましょう。
2−1−1 フレッシュな気持ちになるジュースレシピ
材料:およそ300cc分
小松菜2〜3株
りんご 半分
バナナ 半分
水 100ml
[作り方]
① 材料をよく洗います、
② 青果を一口大にカットします。
※ りんごは皮を残しておきます。
③ ②をミキサーに入れます。(
※ りんご以外にしましょう。粉砕がスムーズになります。
④ ミキサーを動かしましょう。
2−1−2 材料の成分を把握して作ってみましょう
小松菜 アクが少ないこともあり、生で食べることができる葉物野菜です。
カルシウムの含有量がとても多く、ほうれん草の3倍とも言われています。
このカルシウムが、ストレスを軽減させる働きをします。
りんご イギリスの古いことわざに「1日1個のりんごがあれば医者はいらない」と言われます。それもそのはずで、病後の回復を早め、発熱・せき・副鼻腔炎・貧血・不安・不眠を緩和するものです。 ペクチンが含まれているので、解毒作用と共に腸内の環境を整えてくれます。
バナナ 消化吸収の良い糖質・クエン酸・たんぱく質・ビタミン類・カリウムを含みます。ビタミンB2とクエン酸が疲労の防止や回復に役立ちます。水溶性のペクチンとオリゴ糖も含まれるので、腸内を健やかに保ちます。
2−1−3 飲み方に気を使ってみましょう
・青果は、冷蔵庫から取り出して常温に戻したものを使いましょう。
暖かい若しくは暑いと感じる時期でも、冷たいものを体内に一気に流し込むことは、体内の温度を一気に下げることになります。
体内の温度が下がると、免疫力が下がります。
・一度に作る量は、すぐに飲用できる量にしましょう。
その日のうちに飲めば・・・という説もありますが、酸素に触れれば酸化していきます。酸化することにより、しぼりたてのせっかくの酵素が激減してしまうのです。さらに、ビタミンA、Cなどの栄養素が壊れやすくなります。
栄養を最大限に引き出すためには、作りたてをなるべく20分以内に飲むことが重要です。最高にイキイキした、良い状態のフレッシュジュースを取り入れるようにしましょう。
あなたの心と体もイキイキするはずです。
2−2 冷えてくる時期にオススメの朝一ドリンク
寒いとなかなか起きられない・・・なんとなくダラダラしてしまう・・・そんなことはありませんか?
こんな時、体をシャキッと内側からパワーをもたらすドリンクがオススメです。
朝に体と心をシャキッと目覚めることができると1日のフットワークが違います。仕事や作業への取り組みも変わるでしょう。
2−2−1冷える冬の朝、なんとなく弱っているときに心強いドリンク
マクロビオティックにおいて定番の健康茶として知られている「梅醤番茶」は、どんな状況においてもサポートしてくれる強力な味方になります。
例えば・・冷え性・風邪・疲労・胃腸トラブル・体力回復・二日酔いなど・・・
さらに、目覚めが悪い・体が重だるい・疲れが残りやすい・・・そんな方の朝をシャキッと迎えさせてくれます。
2−2−2 梅醤番茶の中身と作用
[梅干し] 昔から「梅は、その日の難逃れ」と言われているくらいに、土地特有の風土病や熱病を防ぐことでも役立ってきています。クエン酸が血液の浄化と疲労回復を促します。
[醤油] 大豆と塩と水と麹を合わせて発酵させて出来上がるのがこれです。胃腸の活性により、疲れた時のエネルギー補給にも良いとされています。
[三年番茶]刈り取った茶葉と茎を3年間熟成させたお茶です。茶葉と茎を蒸して、揉んで、乾燥させて熟成させています。その後に焙じるという作業で火の力が加わり、体を温めるお茶となります。カフェインがほとんどない、優しいお茶です。
日本人の心にスーッと染み入る懐かしい味は、イライラした気持ちを穏やかに和らげてくれるものになります。主にこの3つで構成されたものを作るわけですが、忙しい朝になかなか難しいという方もいるでしょう。
とてもありがたいことに、この3つがうまく合わさって瓶入りになったものがマクロビオティックの商品を扱う店舗や健康食品を扱う店舗にて販売されています。
さらに、携帯用としてスティックタイプもありますので、いつでもどこでも取り入れることができます。
3 まとめ
どこに行ってもペットボトルの容器が目に飛び込んできます。手軽でとても便利です。しかしながら、日持ちするように添加物も入っているのが実情です。
飲み物一つを丁寧に作ってみる・・・とい作業は、人の心と体を丁寧に扱うことと同じです。
ほんの少しの丁寧な気持ちの積み重ねが、心のささくれを無くしてくれるものとなるのです。