アロマセラピーも、とても心地よいですが、古くからある日本の「お香」の香りも、しっとりした癒しを感じることができます。
そして、日本人である良さをしみじみ感じることもできる良さがあります。
敷居の高さを高さを感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にそうでもないのです。
いつの時代も、人のそばには香りが寄り添っていた・・・ということを知っていただけるでしょう。
1 日本のアロマ
日本人は、1000年以上昔よりお香の文化がありました。
538年、仏教伝来とともに「香」というものが日本に伝わりました。それは、仏教の儀式に用いられていたということもあります。
595年に書かれたであろう、日本最古の書物「日本書紀」にも「香」のことについての記述があります。
それだけ、香りを生活に取り入れることは、大切なものだと捉えられているのです。
お香の香りで、しっとりとした高貴な落ち着いた時間を持つことは、私たちの習慣に新しい風を吹き込んでくれるでしょう。
2 お香の話
古来から伝わるお香は、本当にピュアなものです。天然の香料からできています。
香木という香りのする木が原材料になりますが、その中でも有名なのは、沈香・伽羅・白檀になります。
はるか昔より親しまれてきた香木ですが、庶民に浸透し始めたのは、江戸時代に入ってからのことです。そこで使われていたように、線香というものが、主流でした。
今でも、線香やインセンスという名で親しまれている、お香のことをここで触れていきます。
2−1 お香の効果
お香を焚くと、心が落ち着きます。空気に静けささえもたらしてくれます。
脳科学的には、お香の香りは、α波やエンドルフィンなど、気持ちよくさせてくれる物質が分泌されるので、「癒される」感覚を実感できるのです。
2−2 お香の簡単な使い方
よく出回っているものとしては、火をつけて楽しむというのが、主流でしょう。
お香の形には、スティックタイプのものもありますが、コーンタイプ・渦巻きタイプというものもあります。この中でも、最も燃焼時間が長く、香の広がりが強いのが、渦巻きタイプです。
置かれている状況によって、タイプを変えてみるというのも楽しいかもしれません。
また、お香を置いておくだけでもほのかな香りが広がります。お香を細かく砕いて、小さな陶器の器に入れておくというのも良いものです。
2−3 お香のセレクト
お香の中でも、一番人気が高いのは、白檀になります。この、白檀に色々ブレンドされたものがありますが、いずれも爽やかで品のある香りになっています。
取り入れてみようと思ったら。まずは、実際にお店の方に焚いてもらいましょう。そして、香りに関しては、ご自分の欲する香りが一番です。
2−4 お香の取り入れ方
香りを近くで嗅いでみるときのコツは、次の通りです。
鼻先から20㎝ほど離して、花の前を何度か移動させてみてください。
鼻の前で止めてしまうと、煙を吸い込んでしまうこともありますので注意が必要です。
また、高価なものが良いかというものではありません。ご自分に最もフィットしる香りを直感で決めてみてください。
3 お香を取り入れることの大きなメリット
人は、ただ生活をしているだけで、「気」が澱んだりし、ネガティブなエネルギーを帯びてしまうことがあります。
その感覚は、疲れてもいないのに、なんだかからだが怠いとか、頭が重く感じたりするような状況として現れたりします。
このネガティブなエネルギーを一掃してくれるのが、お香なのです。
3−1 お香を使う浄化とは
「お香」と言えば、良い香りです。そして、良いエネルギーをもたらすものになります。逆を返すと、悪い臭いの漂うところは、よくないエネルギーが溜まります。
そこを、掃除した後に香らせるというのが最も良い、空気の浄化法になります。
3−2 お香を使う浄化方法
お香を香らせる場合は、一般的に、火を用います。
火の力というのは、古くから宗教的儀式に使われていて、火というものは、「悪いものを焼き尽くす」ことで浄化を行うことができるのです。
ですから、お香も同じように火を使用しているため、浄化の効果があると言えます。
また、お香から出る煙にはネガティブなエネルギーが集まります。
そのエネルギーを一掃するために、最初は窓を開けて香を焚いたり、換気をしながら香を焚くことをお勧めします。煙が出て行った後には、良い一層のすっきりした感覚が得られるでしょう。
3−3 浄化するのに効果的なお香のベスト3
お香そのものに浄化の作用が備わっていますが、特に気にされる方は、次のものを使ってみるのも良いでしょう。
3−3−1 ホワイトセージ
日本に古来からあるものではありませんが、ネイティブアメリカンが、古来より使用していた、「ホワイトセージ」です。パワーストーンなどの浄化にも使われています。
3−3−2 白檀(サンダルウッド)
古くから、日本においても親しまれてきた香りの一つです。トラブルを引き起こすようなネガティブエネルギーを穏やかに鎮めることができます。
ホワイトセージと並んで、浄化力の強いものです。
鎮静効果がかなり強いので、気持ちの沈んでいる時には、単品使いは避けた方が無難です。
3−3−3 乳香(フランキンセンス)
キリスト教においては、この香りは「神のオーラをまとった香り」と言われています。
しかし、その歴史は大変古く、古代エジプトにおいて、太陽神ラーに捧げられてきた香りでもあります。
儀式や瞑想とともに、浄化にも適した香りなのです。
4 まとめ
ストレスのある状態から抜け出すのを手伝うのも香りなら、ストレスのない環境を、予防的に作ることができるのも、香りなのです。
アロマは香りを楽しむだけのものでなく、その力は普遍的なんだということがわかります。そして、人がなぜ「香り」に魅了されてきたのかを知ることにもつながります。