何が原因かわからないけれども、何だか心とからだの疲れが抜けない・・・良い状態に戻してから、日常に戻りたい・・そういう時に、自分の内側にスペースとゆとりを作る旅をしてみるのはいかがでしょう。
気心知れた仲間とワイワイする旅も楽しいけれど、一人になることで見えてくるものや感じられるものがあります。せっかくの非日常的な時間を、生かせることができるのと同時に、「自分」の生き方が見えてくるかもしれません。
ここは、敢えて「森」を感じる場所で過ごしてみることをお勧めします。緑の中に入ると、自分の中のスペースを感じ、客観的でいられるゆとりが生まれるのです。
1 森に入ると癒されるわけ
ヨーロッパでは、森林浴の効果が、古くから経験的に知られていました。
特に、ドイツでは、森林セラピーが保険適用にされているほどなのです。
1990年頃から、森林浴の効果を科学的に数値化する動きが盛んになりました。つまり、「森に行くと、癒される・・」理由が、ロジカルに解明されてきているのです。
森特有の木々の匂い、川のせせらぎの音、鳥のさえずりの声などを捉えた時に、末梢の血流が高まり、血圧が下がります。さらに、唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの濃度もぐっと下がり、脳活動も沈静化されてきます。
また、免疫機能の指標となる、ナチュラルキラー細胞の活性も増すことがわかっています。
森には、ストレスを軽減して免疫機能を改善する効果があるのです。
人がより、人らしさを取り戻すのは「森で過ごすこと」になるわけです。
2 なぜ?一人旅が森がいいのか
女性の一人旅に「森」というと、危険を感じるかもしれませんが、そうでもないのです。ストレスにさらされて、毎日を送っている人が増えてきているせいか、自然や森林浴、リラクゼーションを目的とした森の中の施設が増えてきています。
「グリーン」という色が人にもたらすものは、バランスです。自分の心のバランスやからだのバランスをとるきっかけにつなげることも可能です。この色の中で過ごすことで、あなたにとって本当に必要なこと・何をしたら良いのか・・ということも見えてくるに違いありません。
アウトドアライフだけが、森と過ごすわけではないということを、ここで知ることができます。必ずや、今週末にでも「森に行ってみよう・・」と思うことができるでしょう。
3 都内にある森のホテルで過ごす
東京といえば、日本の中心であり、ビルが立ち並ぶ大都会というイメージがあるでしょう。しかし、23区内のど真ん中にも、「オアシス」を感じることのできる場所があるのです。
新幹線や飛行機に乗って、遠くに行かなくても、存分に自然と森を体感できます。森林浴ができて、その異空間の中で自分を取り戻す・リチャージすることは十分に可能なのです。
3−1 森を見下ろすホテル
喧騒とは無縁の場所・・・というのが、都内のど真ん中にありました。施設内には空中庭園「セレニティ・ガーデン」があり、森を見下ろすかのように過ごすことができる空間があります。
「椿山」と呼ばれてきた。自然の森をそのまま生かした庭園を散策するのもいいものです。庭園内には、100種類にも及ぶ椿があり、季節の移ろいを楽しませてくれるのです。
その豊かな森では、都心であるにもかかわらず、夏には、蛍の光を楽しむことができる場所でもあるのです。
山野草なども愛でながら、庭園を散策し、庭を眺めつつ、都会の森のホテルステイを楽しむのはいかがでしょうか?
アクセス:目白駅改札前の横断歩道を渡り、バス停5番のりば 都バス新宿西口行き、または8番のりば「川村学園前」よりホテル椿山荘東京行きに乗車 所要時間約10分
3−2 和と洋の融合した四季を感じるホテル
シェラトン都ホテル 東京・白金台
白金台にある、都会のど真ん中にあるモダンなホテルです。女性の一人旅にも最適な空間がここにはあります。
オススメは、ラウンジ「バンブー」です。庭園を見ながら、頭の中を空っぽにして過ごすことも可能です。
敷地内には、約1800坪の庭園もあり、木漏れ日を感じながら歩くことのできる小径があります。
元外務大臣の藤山氏のコレクションである、石像なども点在しており、それを眺めながら歩くこともできます。
まさに都会のオアシスと言っても過言ではないでしょう。
アクセス:白金台駅より2番出口より左へ 徒歩4分
公式ホームページ http://www.miyakohotels.ne.jp
4 森の中で贅を尽くす
4−1 アートの空間で過ごしてみる
「光の館」新潟・十日町
越後妻有の地域は、美しい里山を舞台に、3年に一度「大地の芸術祭」が開催されています。
第一回に設置された、「光の館」も光のアーティストである、ジェームス・タレル氏によるアートワークと伝統的な日本家屋が楽しめるゲストハウスなのです。
タレル氏は、この構想を、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」から見出したと言われています。世界にも例を見ない、瞑想のためのゲストハウスとして構想された建物です。
天候が良ければ、日没と日の出に行われる、光のプログラムが必見です。畳に寝転ぶと、屋根がスライドして、天井が開き、空につながるスクエアな空間が広がります。
そこから見上げる空からは、普段は感じることの出来ない、光と向き合う時間がもたらされます。
また、浴槽内には、光ファイバーが仕込まれ、夜間は、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
こんな、非日常を感じられる空間の中で、何も発見がないはずがありません。
何か大きなお土産が、自分の中から湧いてくることでしょう。
アクセス:東京から 上越新幹線で越後湯沢駅下車、ほくほく線経由で十日町まで 約1時間50分 十日町駅からはタクシーで約15分
公式サイト http://hikarinoyakata.com/
4−2 森で心とからだのストレッチ
「ゆと森倶楽部」宮城・蔵王
蔵王国帝指定公園の南側に位置している13万㎡の森の中に、この宿はあります。
森の中に溶け込むような佇まいで過ごす時間は、忙しない時の流れを忘れさせてくれます。
そのコンセプトは、美と健康をテーマに自由で快適な「理想の日常」を過ごせる新たなホスピタリティです。
チェックイン後は、マイナスイオンたっぷりの渓流露天風呂で温泉浴と森林浴の両方を楽しみたい空間が広がります。
レストランでは、南蔵王高原野菜のヘルシービュッフェで心とお腹を満たし、川のせせらぎの音をBGMに、深い眠りに落ちてみたいと思わせてくれます。
また、早く目覚めた朝には、ヨガのプログラムが用意されているので、からだにより新鮮でクリーンな空気を取り入れることが可能です。
アクセス:仙台駅よりシャトルバスあり(要事前申し込み) 13:30発 15:00ホテル着
公式サイト http://yutomori.com
5 心静まる古都の森
京都というと、清水寺や金閣寺・祇園など華やかで、賑わう場所をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、京都市内はかなりの広さがあり、女性が一人でゆっくりくつろげる穴場もたくさんあるのです。その穴場のうちの、森のあるオススメスポットをご紹介します。
5−1 心静まる神秘の森
「糺ノ森と下鴨神社」 京都
日本の古都といえば、すぐに思い浮かべるのは「京都」でしょう。
ちょうど京都の真ん中にある大きな森林があります。
「糺ノ森」と呼ばれる、世界遺産でもある「下鴨神社」の境内にあります。鎮守の森とも言われ、神様が降り立つ森としても知られています。
夏場には、グッと気温が下がって、ヒンヤリした不思議な空気の感触を得ることができます。
朝の静かな時間は、空気が清らかでオススメです。京都を訪れたら、ちょっと早起きをして、こちらの神社での朝を過ごしてみるのはいかがでしょう。
アクセス:京都駅より JR奈良線 東福寺駅乗り換え→京阪線 東福寺駅から出町柳駅下車 徒歩12分
公式サイト http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
5−2 鳥のさえずりが聞こえる空間
「南禅寺」京都
哲学の道沿いにある大きな寺社です。室町時代に創建されたお寺の空気は、どっしりとした安定感と同時に、清らかな空気と水の音を感じることができます。
こちらの見所の一つといえば、石川五右衛門のセリフにもある「絶景かな・・・」の山門です。
また、琵琶湖から京都市内への水路橋として作られた、レンガ造りの水路閣は、風情を感じる景色が楽しめます。
水路閣より山の方に意識を向けると鳥のさえずりさえ聞こえる、自然が豊かな寺社なのです。
アクセス:地下鉄東西線 蹴上駅下車 徒歩10分
公式サイト http://www.nanzen.net/
5−3 古都の森散策に疲れたらここへ
甘味処「喜み屋」京都
哲学の道を散策して、慈照寺銀閣まで歩いたら、坂を下ってみましょう。鹿ヶ屋通りを左に折れて進むと、小さな甘味屋さんがあります。
慈照寺銀閣の近くとは違って、とても静かなところで、周りにお店もあまりありませんので、つい見逃してしまいがちになりますが、豆かんがとびきり美味しいお店があるのです。
豆がふっくら炊きあがっているので、豆かんとはこんなに美味しいものだったのかしら・・・とさえ思えます。
アクセス:市バス100系統 銀閣寺前下車徒歩3分
5系統 浄土寺下車徒歩3分
公式サイト http://www.kimiya-kyoto.com/
6 森の中の美術館へ
6−1 木の香りがする美術館
絵本の森美術館 軽井沢
避暑地としても有名な軽井沢です。この地の森の中に、絵本文化を発信している美術館があります。
本当に森の中にあり、建物も木造で、木の香りが漂う空間が広がっています。
自然の懐かしい香りの中で、誰しもが、子どもの頃から親しんできた絵本の世界が繰り広げられています。
敷地内には、ピクチャレスク・ガーデンも併設せれており、緑と花々の美しいコントラストに感動することでしょう。
美術館を満喫したら、テラス席もあるカフェ「ルーエ」でゆったりした時間を過ごしては如何でしょう。あまりに甘い贅沢なひと時を過ごすことができます。
アクセス:東京から 北陸新幹線 軽井沢駅下車 軽井沢駅より市内循環バス 塩沢湖下車
公式サイト http://ehon-museum.org/
6−2 四季を通じて緑の美術館
ポーラ美術館 箱根
木漏れ日の中のガラスの建物がこの美術館になります。モネやルノワールの作品もあり、静けさの中で、光と色彩に酔いしれることができる美術館です。
2013年には、敷地内に遊歩道もできて、ゆったり歩くこと20分の森散策ができます。
箱根の温泉に浸かって身も心もほぐされたところで、優しく五感を刺戟するアートに触れることも可能です。
アクセス:箱根登山鉄道 強羅駅よりタクシー10分または施設めぐりバス「湿性花園行き」13分
公式サイト http://www.polamuseum.or.jp
7 都内から日帰りしたい癒しの森
7−1 都内とは思えない非日常空間
御岳山 東京・青梅市
都心よりおよそ1時間ちょっとで着く、夏でも涼しい天空の街のような場所です。
麓から、ケーブルカーで上がること10分ほど。そこには、山の上とは思えないほどの宿坊や土産屋が軒を連ねています。
山頂の御嶽神社の裏手からロックガーデンの方へ歩いていくと、いい森がそこに広がっています。急な坂も少なく、とても歩きやすい山道です。
ロックガーデンでは、苔むす岩にびっしりと張り付く木の根、清らかな沢の水や滝があります。真夏でも冷たい空気に包まれます。
御岳山山頂には、宿坊もたくさんありますので、一泊を森の中で静かに過ごすことも可能です。
アクセス:JR御岳駅より西東京バス滝本駅下車 ケーブルカーにて御岳山駅
7−2 歩くごとに森の色が違う
日光戦場ヶ原 栃木 日光市
男体山の溶岩流によって、せき止められた湖の湿原化が進んだのが、戦場ヶ原です。
湖沼から湿原、そして森へと移行する自然の佇まいを楽しむことができます。
湿原には、木道がありますので、歩きやすく、お散歩がてらに楽しめるコースです。
アクセス:JR日光駅または東武日光駅より東武バス湯元温泉行き 50分
「三本松」バス停下車徒歩1分
7−3 いつでもすぐに森林浴できる森
明治神宮 東京 渋谷
人工的に作られたとは思えないほどの、森の完成度を感じることができます。
この土地は、いつも緑に満ち溢れているということに気付いていますか?この森には、落葉樹が大変少ないのです。ですから、秋も冬も青々とした緑が存在しています。
都心でありながらも、清らかな空気とエネルギーを感じることができます。
鳥居を一歩踏み込むと、そこには喧騒とは無縁の異空間が広がっているのです。
本当のオススメは、本殿のその奥にあります。ぜひとも足を伸ばしてみてください。原宿にいることを必ずと言っていいほどに忘れてしまいます。
アクセス:JR原宿駅下車すぐ
7−4 森の中にある陶器の街
starnet(スターネット)
陶器の町として知られる栃木県益子町には、昔と変わらない自然と陶芸を中心としたアートが融合したお洒落なお店がたくさん点在しています。その中でも、益子のカフェの代表的な存在として知られるショップを紹介したいと思います。あなた好みの陶器を求めに行ってもいいですし、ただただ、カフェで静かに過ごすのも良いでしょう。
近くには、昔ながらの陶器のお店もたくさんあり、丸一日過ごしても物足りないと思ってしまうでしょう。
アクセス:JR宇都宮駅 東野バス・益子行き50分 益子参考館前より徒歩10分
8 一人旅に持ちたい本
こんな時こそ、どっぷり小説の世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。
のめり込むように、時間も忘れて、読書をするというのは、自分の時間をなかなか持てないあなたには、最善の機会だと思いはしませんか?
食堂かたつむり/小川糸 ポプラ文庫
恋人と同棲するも、知らぬうちに全てを持ち去られてしまい、あまりのショックに声を失ってしまう倫子。仕方なく、山間の故郷に戻り、そこで小さな食堂を始める。
そこには、様々な事情を抱えたお客様たち。そこで織りなされる、心の交流に温かいものを感じる1冊。
こうして、思考は現実化になる/パム・グラウト サンマーク出版
引き寄せの法則を知ってはいるけれど、わかってはいないという人に向いている。
「知る」ことしかできなかった法則を、「体験する」とで奇跡が起きるという9つの実験がの紹介がある。
願いを叶えるために「本当に、思考が現実化する人生」を手に入れられるということがここにある。
9 足元もこだわって優しくありたい
一人で自然の中を歩く際の足元は、特にこだわりたいものです。あなた自身を優しく支えるものであり、森という自然にも優しいシューズを選んでみましょう。
それも、気持ちが上がるお洒落なスニーカーが良いでしょう。そんなスニーカーをご提案します。
ZX FLUX ADV SMOOTH SLIP ON W /adidas
飽きのこないシルエットとアシンメトリーな切り返しが特徴のデザインです。
クッション性も高く、スリッポンという形状なので、脱ぎ履きがしやすいのです。
SPINGLE SPM-110
履きごこちがよく、履き続けるほどに自分の足に馴染んできます。国産のスニーカーであり、職人が細かいところまでこだわった作りになっています。
10 まとめ
森の中で、「生き返る」というような感じがあるのは、自然の中で生きてきた私たちのDNAが、本来の場所へ戻ってきたことを感じているのではないでしょうか。
その効果は、緑の多い公園などでも感じられるくらいです。
あなた自身を取り戻したい時に、週末やぽっかり空いた時間に、森に行ってみることをお勧めします。