季節の変わり目の「頭痛」を訴える方は、意外に多くいます。
冬から春の暖かさを感じて、心がウキウキしそうな時期に「頭痛」を感じる方が一番多いのです。
なぜ「頭痛」に悩まされるのか、そしてその解決法は何がいいのか・・・こちらでご紹介していきます。
不安の払拭と、不快感の払拭になりますように。
1 春の頭痛の原因は天気
春や秋は、気候としては、一番過ごしやすい時期のように感じるのですが、意外と天気がコロコロ変わりやすい、体調を崩しやすい時期でもあるのです。
1−1 気圧の変動が激しいこと
春の天気が変わりやすいのは、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わることからなのです。
そのために、数日や数時間単位で、気圧が高くなったり。低くなったりを繰りかえすのです。
1−2 気圧で血管も変わる?
気圧の変化は、私たちのからだの組織にも影響を及ぼします。
気圧の変化によって、血管が膨張したり、収縮を繰り返すので、春は血管を通る血液の量が安定しません。
これによって頭痛が引き起こされるということも考えられるのです。
1−3 気温の変動が激しい
気圧の変動も激しいのですが、天気によってからだの感じる温度が激しく変動するのが、春の気温なのです。
晴れている日は夏日のような日がある一方、雨の日はやたらと寒く感じたりもしますよね。
この体感気温の変化に人の血管が追いついていかずに、頭痛になるということになります。
2 五月病の背後にあるもの
春先といえば、入学や就職、そして引越しなど人生の節目も多い時期です。希望に満ちている一方で、不安も抱えているものです。
そのような、不安定なメンタリティーが、五月病と関連する頭痛を引き起こすと言っても過言ではないでしょう。
2−1 自律神経が乱れやすい
2−1−1 理由:気温の変化による
前項にもありますが、春は1日の気温変化も大きいですが、日によって大きく気温が異なるということがよくある季節でもあります。
このような、温度変化は、からだに負担をかけ自律神経を乱します。
2−2−2 理由:ストレスが多い
春というと、新しい生活環境に置かれる方が多くなります。新しい環境は、無意識にもからだにストレスがかかり、自律神経が乱れます。
特に、ホルモンバランスの影響もある女性に、不調を感じる方が多くなります。
性格的には、生真面目で、心配性。そして、思い込みが強く、ストレスの発散が苦手な方が、自律神経のバランスを崩しやすくなります。
2−2−3 理由:体内のエネルギー不足
春になると、急に暖かくなります。夏のような気温の日もあります。
そのような状況から引き起こされるのは、体内の代謝の促進です。
急に代謝が良くなると、それに対して供給が間に合わなくなり、エネルギー不足を引き起こしてしますのです。
なんだか気怠いというのは、このようなことも考えられます。
2−2 アルコールの摂取が多い?
アルコールは、どんな時にも摂取のしすぎはよろしくないのですが、春は特に気をつける必要があります。暖かくなって、血流が急に良くなる春です。
アルコールの摂取によってさらに血管が広がり、血液の流れが良くなります。偏頭痛を持っている方は、アルコールが誘因となっている場合もなきにしもあらずなのです。
春は、お花見から始まって、歓送迎会などもある季節です。
アルコールの摂り方について、いつもより少し気を使うだけで随分と違うでしょう。
3 五月病のケア
おおよそ、血の巡りが関わっている頭痛です。まずは、常にからだを効率的に温めることが大切です。では、どのようにからだを温めるのかを見ていきましょう。
この温めることによって、頭痛のみならず、肩こりの改善にもつながることになります。
3−1 ホットパックの利用
今や、夏以外は「温める」グッズがたくさん見られるようになりました。
使い捨てカイロは、冬場に活用するとして、電子レンジで簡単に温めることのできる「ホットパック」があります。
肩に、掛けるようなジェルタイプのものもあります。
3−2 こんにゃく湿布
肩こりなどにも使えますが、冷えてお腹が痛い・・、生理痛でお腹や腰が痛いという時にも役立つものです。また、じんわり優しく温めてくれる心地よさが、リラックス感をも誘います。
原料のこんにゃく芋は、3年もの間、土の中で栽培されます。その間に、大地の生命力を凝縮させている、すごい植物なのです。
また、こんにゃく湿布は、腸内のデトックスも促してくれる効果のある、大変優れたものなのです。
使い方:
① 鍋に湯を沸かし、こんにゃくを10〜15分茹でます。
② タオル2枚でこんにゃくを包み込み、調子の良くない部分に直接肌に当てていきます。
※ 使い終わったら、水に入れたタッパーなどに入れて、冷蔵庫で保管しましょう。小さくなってきたら、新しいものに取り替えてください。
3−3 ゆったりとした入浴時間を
温める・・といえば、入浴がすぐに浮かぶことでしょう。1日の疲れを流すことのできる入浴は、1日のうちでの最大のリラックス法ともいえるでしょう。
では、どのような入浴方法が良いのでしょうか。
ご存知の方もいると思いますが、40℃未満のお湯に20分ほど浸かることがポイントです。
40℃以上になると、交感神経が優位になり、緊張状態を作り出してしまいます。
40℃未満の湯でリラックス出来る状態というのは、血の巡りが良くなり、肩こりや頭痛の緩和にもなるのです。
加えて、入浴剤やバスソルトを利用することで、温浴効果もさらに促進されます。
4 まとめ
頭痛が起こると、どうしても薬に頼りたくなりますが、薬に頼らずとも、できることがたくさんあるのです。
安易に薬に手を出してしまう前に、からだに負担をかけない優しい予防策に、じっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?
からだがホッとしてくれることをしてあげると、後々もずっと良い状態を保っていけるものなのです。