いつも笑顔が絶えない表情なのは美しい・・・は、誰もが思うことです。より前向きに笑顔で過ごしていくことができればいいのですが、なかなかそうもいかないのが実情でしょう。
それでも、できるだけポジティブなマインドで過ごせることを望んでいるのは誰しもです。そのポジティブなマインドをアロマセラピーで調整していこうというものです。
アロマセラピーは、良い香りを嗅いで「心地いい・・・」と思うだけのものではないのです。その奥深いメカニズムを知ることが、快適な毎日をスタートできる大きなポイントです。
1 脳に作用するアロマセラピー
なぜ香りを嗅ぐと気分が変わるのか・・・不思議に感じることもあるでしょう。
私達は、おおよそ1日におおよそ20,000種類ほどの匂いを感じながら過ごしています。ここには不快に感じるものもあり、このちょっとした匂いをキャッチすることで、自覚のない気分の浮き沈みが起こっているのです。
※心地よくない香りを含めた20,000種類なので、匂いと表記しました。
1-1 香りを感じる脳
アロマセラピーを説明するとき、嗅覚と脳の仕組みの関連性は欠かせなものです。鼻から入る香りの成分は、鼻腔の嗅上皮と呼ばれるところにある嗅毛によって捕えられます。その捕えられた香りは、電気信号に変換されて、大脳辺縁系の扁桃体や海馬に伝えられます。
この大脳辺縁系のの部位は、本能行動(食欲・生食欲・睡眠欲など)や記憶・喜怒哀楽といった情動を司る部位になります。
つまり、生きていくために必要な脳になります。「古い脳」とも呼ばれます。
この大脳辺縁系と神経同士が密な状態にもある視床下部や大脳新皮質にも伝わるため、ホルモン分泌や内臓の働き・免疫・知的活動にも香りは影響することがわかっています。
香りを嗅いだ時に、瞬時に気分が変わるのは、鼻と脳が直結しているからということなのです。
2 素敵な1日の始まり最適なアロマ
朝のスタートは、爽やかでありたいものです。
前述した通りに、香りが脳を瞬時に切り替えます。ということは、「眠くて、怠くて・・・」という気分もある程度コントロールできるのです。
そして、「気持ちいい」と感じることができ、循環のよくなる精油を活用することが、朝にはとても良いのです。
2-1 巡りのよくなるアロマ
体内の循環を良くすることは、脳内の血流も良くなります。脳内の血流が良くなるということは、動きもスムーズになります。また、目も見開くようになって、表情がワントーン明るくなり、引き締まってくるのです。
このような状態に導く精油を少しご紹介していきましょう。
ローズマリーシネオール
ちょっと頑張りがきかない・・・からだと心のエンジンをかけたい時に助けになります。脳の血流を良くします。また気持ちもからだも引き締まりますので、若返りの・・・と呼ばれことがあります。
フランキンセンス
気持ちが落ち着くけれども、クリアになった感じが生まれるのがこの精油の特徴です。この香りを嗅ぐと、からだの中心の流れが急に良くなるような気がします。呼吸もしやすくなります。肌を潤しトラブルを回避する助けになるアンチエイジングのおすすめ精油になります。
サイプレス
散漫になった気持ちを整える精油です。和名で西洋イトスギと呼ばれますので、シャープなグリーン調の香りから、森林浴作用を望めます。女性特有のトラブルにも役立ちます。
3 トラブル発生!でもこの香りで乗り越える
仕事中、またはあらゆる作業中に唐突に訪れるトラブルがあります。こうなると、心拍数が上がり、気持ちが動揺し、地に足がついていないというような状況が起こります。
こんな時にも、香りが助けてくれます。すっと香りを取り入れることで、冷静になることができ、落ち着いて対応ができるのです。
あなたの本来の力をこのような時に発揮できるでしょう。
あなたを助けてくれる香りが決まったら、机のひき出しや手に取りやすいところに忍ばせておくのがベストです。
3-1 落ち着きを取り戻すアロマ
パイン
松の爽やかな香りです。中医学やヨーロッパの植物療法で「心とからだを強壮する」として植物療法で使われていたものです。心を強くし安定させる爽やかな香りが、様々な状況下でもサポートしてくれるでしょう。
ヒノキ
古くから日本で活用されている木です。特に神社仏閣にて利用されて、神聖な落ち着く気持ちにさせる香りです。心の安定と同時に後からやる気がみなぎってくるような香りです。
ベルガモット
ハイテンションまたは過度の落ち込みの状況から救ってくれる香りです。
精神的にどうにもならない時に柔らかく支えてくれる香りです。ホッとして力が抜けるのを感じるでしょう。紅茶のアールグレイの香りです。
4 疲れたカラダにはこのように
疲れは、人間を一気に老けさせます。特に精神的な疲れのダメージは、肉体にも影響します。ゆっくり休みたいのに休めない脳の状態になっていることもあります。
まずは、ゆっくり心とからだを落ち着けるようにできる香りを使いましょう。
1日の最後にバスソルトとして入浴に使用することは有効です。また、耐熱性の容器にお湯を張り、そこに2から3滴の精油を落としてみてください。
いつもと違う心地よい眠りを得られるでしょう。
4-1 疲れたからだを守ってくれるアロマ
ラベンサラ
疲れが溜まりすぎて眠れないなどということもあるでしょう。そのような時に、心もカラダも整えてくれる香りです。疲れやストレスから引き起こされた不快な症状さえも楽になるよう導いてくれます。
プチグレン
気持ちが高まって安らげない時に、自律神経のバランスを整えてくれる香りです。
責任感の強いあなたにそっと寄り添ってくれるものになるでしょう。少しビターな香りも心地よく感じます。アンチエイジング効果も期待できます。
オレンジ
とても人気のあるおなじみの香りですが、臨床例もあります。不安障害の方の助けになることがわかっています。暖かく陽気にさせる優しい香りが、包み込んでくれるように感じるでしょう。
5 まとめ
不思議なもので、辛いことがあったり、心残りなことがあったとしても、心地よい「香り」から、ポジティブな状況に立て直そうとする力を得ることができるのです。
その強さが、気持ちの安定につながり、笑顔で過ごせるあなたを作り上げます。昔から、大笑いすることは、卵を1つ食べたのと同じくらい良い効果がある・・・と言われています。
笑える強さを得られるようになった時に、さらに美しい佇まいで居られるあなたがいることでしょう。