イライラした日に、自分の手でゆるめる5つの場所──耳・頭・息・足・眠り

並ぶ木の幹

気がつくと、こめかみを指で押していることがある。パソコンの前で、あるいは家族の話を聞きながら。自分では何もしていないつもりでも、からだのほうが先に、疲れているよと教えてくれているのだと思う。

イライラしているときは、それを落ち着かせようと頭で考えるほど、かえってこじれてしまう。そんなときは考えるのをいったんやめて、自分の耳や頭や足に手を当ててみる。硬くなっているところ、冷えているところが、案外すぐに見つかる。

ここでは、耳・頭・呼吸・足・眠りの5つについて、自分の手でゆるめられるやりかたをまとめた。全部やらなくてかまわない。今夜、布団に入る前にひとつだけでも十分だ。

1 耳が教えてくれる

心とからだに行き詰まりを感じたり疲れてくると、無意識に側頭部(こめかみ)あたりを揉むことってありますよね。それは、ストレスを感じる自分が無意識にさせている行動だったということはご存知でしたか?実は、こめかみと同様に、耳も疲れが反映されやすい場所なのです。

1-1 耳の感触

耳をそっと優しく触ってみてください。ここは、心身の疲労、睡眠不足、ストレスや緊張の高まり、内臓の具合がすぐれない時などに、硬くなるのです。

耳に触れて、感覚が鈍っていたり、コリコリに硬くなった状態だったら、それはもう心身が目一杯になっている証拠なんです。

そして、耳が硬くなると人の意見を聞き入れなくなり、心も頑固になってしまうことがあります。頑な心はいいエネルギーを吸収するチャンスを減らしてしまうのです。

1-2 耳ヒーリング

意外に知られていない、耳ヒーリングです。お手軽でありながらスーッと抜けていく、心の疲れ・・・試してみてください。

まず、耳をスポッと手で覆います。少し周囲の音がこもったようになりますよね。それだけなんです。

さらに、耳を包み込むように挟んで、耳全体を5分から10分程度、優しくさするようにしてみてください。ソフトに触れてあげると、からだが温まり、コリを改善、良い眠りにつくことができます。

1-3 なぜ耳ヒーリングがいいの?

人間の耳から入る音には喜びもあれば、ストレスもあります。場合によっては、聞きたくない会話も飛び込んできて「やっぱり本当は聞かないほうが幸せだった」なんてこともあります。ですから、敢えて耳を覆って休ませてあげるのです。

2 頭が教えてくれる

頭の皮、ちゃんと触れたことはありますか?硬くなると、顔の表情まで硬くなり、目つきがきつくなったり、笑いが減ることさえもあるのです。イライラしているな・・と感じたら、頭の調子を見てあげませんか?

2-1 頭皮の感触

では、頭皮を触ってみましょう。

両手の指の腹で頭皮を前後左右に動かしてみてください。柔らかく動きますか?それとも硬く突っ張ったような感じですか?

頭皮が突っ張ったように感じたら、疲れやストレスが溜まり、生活が不規則になっているサインです。

では、頭皮を柔らかくしていきましょう。

2-2 頭皮ヒーリング

まずは、側頭部(こめかみあたり)を柔らかくするために、両手の指の腹を使って、優しくさすっていきます。

次に、中指と薬指の間を広げ、バルタン星人のような手の形を作ります。バルタン星人の手の間に耳をはさみ、側頭部と耳の裏をキャッチします。そのまま指の腹でソフトに上下にさすります。しばらく続けていると、皮膚と耳が温かくなってくるのを感じられるでしょう。

次に頭皮に入ります。指の腹を使い、おでこの上から頭の頂点、後頭部から耳の付け根。首筋から肩。力をかけずに疲れない程度にさすってください。リラックスしてくると、柔らかく弾力のある頭皮に蘇ります。

2-3 頭皮が柔らかいとこうなる!

頭皮が硬い=表情が硬いになります。そして、肌も硬くなり、肌の衰えになるのです。頭皮ヒーリングは、肌の衰えさえも予防してくれるのです。さらに、表情もすっきりし、明るい表情になります。思考もクリアになり、モヤモヤ、イライラした気分も晴れるでしょう。

3 溜め息で浄化

ストレスを多く抱えている現代人は、気持ちを抑えたり、緊張が続いたり、ストレスからくる冷えなどから、呼吸が浅くなっていることがあります。浅い呼吸は、からだだけでなく「心の新陳代謝」も悪くしてしまうのです。

3-1 呼吸 浅くないですか?

呼吸が浅くなるほど、新陳代謝が落ちてからだがより疲れやすくなります。さらに、からだの中に古い氣がたくさん溜まったままになり、古いエネルギーが体内に残ります。それが気持ちの入れ替えさえも半減させてしまうのです。

3-2 溜め息健康法

溜め息と言うと「一つ溜め息をつくたびに幸せが逃げていく」などと言われて、マイナスなイメージを持たれる方も多いでしょう。しかし、深い呼吸をすることで、溜めていた古いエネルギーとさよならができ、からだと心がクリアになります。

ストレスが溜まると自然と溜め息をついてしまうのは、浅くなった呼吸をリセットするための、からだに備わった知恵なのです。では、はじめてみましょう。

胸に溜め込んでいる息を、大きく声を出しながら思いっきり出します。息を吸いながら、肩を上げて、吐くときにストンと落として声を出すと、より吐きだせます。

「ハァーーーー!」と。

どうでしょう。ネガティブなものがからだの外に流れ出たのを感じませんか?嫌な気持ちを持ち越さないためにも、寝る前に行うと良いでしょう。場所は、全く人目が気にならない、自分の部屋やお風呂の中、寝る前にベッドの中でも良いでしょう。

4 足ヒーリング

足は「氣」の一番不要なエネルギーの溜まるところであり、あなた自身を支えてくれるのです。頑張っている足に感謝して、いたわってあげてください。

4-1 1日の終わりは足を温める

「頭寒足熱」という言葉があります。足を冷やすと氣血の巡りが悪くなり、からだ全体を冷やすことになります。足の冷えは浄化の大敵です。私達のからだを支え、頑張っている足は、ぴったりとした靴に一日中閉じ込められています。優しくいたわりましょう。

足を温めることは、血行が促進されて、からだ全体の循環も良くなり、不要なエネルギーを放出できます。眠るときに太ももや足の裏、足首を湯たんぽで温めるのも良いでしょう。

4-2 足首を緩める

まず、足首を触ってみてください。硬く冷たくなっていたら、初めに自分の手で包んで少し温めてあげてください。次に、仰向けに横たわり、足の甲を引き上げたり、倒したりしてみてください。10回くらいで良いです。ゆっくり行ってみてください。

人は、疲れてきたり体調が悪くなり始めると必ず足首が冷えて硬くなります。足首を緩めることで全身がリラックスしていきます。

5 眠りと浄化

朝起きた時にどんなスタイルで目覚めましたか?夜、寝た時と同じ姿勢のまま目覚めるのは、あまり良くないのです。全身の筋肉が硬くなっているかもしれません。人は寝ている間に自分の心とからだを浄化する力を持っています。

5-1 寝返りは大切

よく「寝返りを打つ人は眠りが浅い」と言います。しかし、寝返りは大切なのです。寝返りを打つほどにからだを調整しているということなのです。寝ている間に辛い部分を動かして、疲れをおのずと解放しているのです。

ちなみに、赤ちゃんは、終始からだを動かしています。それは、赤ちゃんにはストレスがあまりなく、柔らかいからだを持っていることからなのです。

これを「自己整体能力」と言います。

5-2 睡眠は浄化法

からだが自然と調整してくれるように、眠る前に次のことを実践してみてください。

① 1日お部屋に溜まった氣を浄化するために窓を全開にして空気の入れ替えをしましょう。

② 快眠環境を作るために、パジャマやシーツなど肌ストレスのないものにしましょう。

③ 布団周りの電化製品は最低限にしてみましょう。

④ 布団の上でからだの声に耳を傾け、ストレッチをしてみましょう。

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6 まとめ

両手で耳をすっぽり覆うと、まわりの音が遠のいて、自分の呼吸の音だけが聞こえてくる。子どものころ、貝殻を耳に当てて海の音を探したときの静けさに、少し似ている。

イライラは心の問題のように見えて、からだのどこかが硬くなっている合図であることもある。ほぐす順番は決まっていない。手の届くところから、ひとつずつでかまわない。

そういう時間のつくりかたを、林浴(りんよく)と呼んでいます。

→ 林浴とは──森が、大人の保健室になる

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komorebi 林浴ライフデザイナー 西川えりこ