6月になると、ジメーッとした日々が現れるようになります。
そう・・・蒸し暑い日々のスタートです。急に暑くなるために、冷たい飲み物をたくさん摂取したくなってきたりするもので、なんとなく胃腸の具合も良くないということも増えてくるのがこの時期です。
この時期になると気になる、心とからだの「不調」を改善していこう・・今年こそは、軽やかな浮腫まないからだで過ごしていこう・・・という風に自分で導くことができるのが、この下にあることです。
ちょっと自分のからだと心に意識を置いて、「怠くない」梅雨を迎えましょう。
1 梅雨の時期のメンタリティ
梅雨時にやる気が起こらない・・・なんていうことはありませんか?これには、きちんとした理由があるのです。これは、「メラトニン」という神経伝達物質が深く関わっています。
人は、日光を浴びることによって、おおよそ12時間後にメラトニンが分泌されます。
この物質は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、からだをリラックスさせて、心地よい睡眠をもたらす働きを促すのです。
雨や曇り空のどんよりしたお天気が続くことによって、必要な光を浴びることができなくなり、睡眠の質が悪くなったり、気分を憂鬱にしてしますのです。
1−1 メラトニンのこと
メラトニンの分泌には、朝からの光のエネルギーが必要にはなりますが、光によって阻害もされます。ということは、睡眠前の数時間は、部屋を暗くして、過剰な光を浴びないようにしたほうが、良質な睡眠が取れることになります。
1−2 メラトニンを増やす食べ物のこと
この物質を作るために、必要な食材というのがあります。それは、赤身魚や豆腐などの大豆製品になります。もちろん、お肉や牛に牛乳にも入っています。この中に含まれる、トリプトファンといういうものが大切なのです。
日本人は、お味噌汁を日常的に食事に入れたり、納豆や醤油も多く使います。こう見てみると、朝のお食事が、私たちのメンタリティを保つのに重要であることがお分かりでしょう。
また、このトリプトファンは、うつ病にも関与すると言われている、セロトニンの原料にもなるものです。気持ちが沈んでいる時、プチ鬱かな?なんて思い始めた時は、ぜひとも摂取してもらいたいトリプトファンです。
2 梅雨のからだバランス
とにかく、水分を溜め込んでしまいがちで、冷えやすく、むくみやすい季節です。ですから、できるだけ、水はけを良くする生活に整えることが、ポイントです。
2−1 運動をして発汗を!
有酸素運動を取り入れましょう。とにかく汗をいっぱいかくと、汗腺も鍛えられて、熱もこもりづらくなり、いい汗がかけるようになります。朝や夕方のウォーキングでしたら、比較的涼しく、気持ち良く歩けるでしょう。
ポイントは、五感を感じながら、一人がオススメです。
2−2 入浴での発汗を促す!
半身浴がオススメです。ぬるいお湯でいいのです。その日の疲れも流れ出して、すっきりするでしょう。ポイントは、20分以上の入浴です。
この入浴の際に、オススメの安らげる方法があります。森林浴作用のある、ヒノキの精油を粗塩30gに6滴ほど混ぜて、お風呂に入れてみてください。神聖な気分とともに、ゆったりとしたヒノキのお風呂を楽しむことができます。
2−3 温かい飲み物も摂ってみる!
いつも冷たいものを摂取していると、次第に体調不良に落ちていきます。冷房の効いた中では、温かいものも摂ってみましょう。
汗とともに塩分が流れ出していますので、温かいお味噌汁を一杯飲むだけで、気持ちもからだも落ち着くのを感じることができます。
3 雨あがりの素敵な日
雨が降ると、雨であることのマイナス点ばかりが気になって仕方なくなります。しかし、雨だろうと心穏やかに過ごせる術と考え方があります。
3−1 梅雨の良さを探して見る
この時期にしか味わえない、風景と感覚があります。そのように、発想を転換してみては、いかがでしょうか?
例えば、紫陽花は、この梅雨の時期にしか愛でることができません。そして、この時期のアジサイがだからこそ、美しいのです。
なぜか、お天気がいいとイマイチ映えないのです。曇り空や雨模様の空には、最高に生き生きした状態で、目を楽しませてくれる紫陽花です。
3−2 この時期だからこそ行きたい!紫陽花の美しいところ
飛鳥山公園(東京都 北区)
飛鳥山というと、桜の名所で有名になっていますが、近年、紫陽花でも有名になってきています。「飛鳥山の紫陽花小径」があります。
すぐ隣が、線路・・・というよな場所ではありますが、電車の中から愛でることもなかなか良いのです。
王子駅で降りて、すぐです。飛鳥山公園敷地内には、旧渋沢邸などもあり、敷地の3分の1は、緑に覆われています。涼しい空気を感じ、深い呼吸もできますね。
アクセス:JR京浜東北線 王子駅南口より 徒歩約5分
東京メトロ南北線 西ヶ原駅より 徒歩約7分
都電荒川線 飛鳥山停留所より 徒歩約3分
大平山(栃木県 栃木市)
栃木市街地よりバスで10分程度のところに位置しています。紫陽花の咲く時期になると、1000段の石段の脇にある「紫陽花坂」は、色とりどりの花を魅せてくれます。
紫陽花と雨音と長い石段の、風情が漂う紫陽花の道です。
長い階段ですので、紫陽花を愛でながら、ゆっくり上がると、いつの間にか山頂の太平山神社に着きます。
山頂では、名物の紫陽花団子や卵焼きをいただくのが、この地を訪れたならではの、さらなる楽しみになります。
アクセス:JR両毛線 栃木駅下車・東武日光線 栃木駅下車
いずれも栃木駅より関東バス「國學院前」下車 徒歩4分ほどで紫陽花坂
鎌倉 明月院(神奈川県)
紫陽花寺の異名を持つ「明月院」は、どれも濃いブルーの色です。ちなみにこのブルーを「明月院ブルー」とも言いいます。
院内にある、2500株とも言われる紫陽花は、「姫紫陽花」という日本古来の品種です。
こちらの、お寺は、季節を問わずに、様々な山野草があります。
しかし、梅雨の時期は、しっとりとした、濃い青を愛でてみるのは、いかがでしょうか?
アクセス:JR横須賀線 北鎌倉駅下車 徒歩4分ほど
4 まとめ
四季がはっきりしていて、その季節ごとに、様々な趣を見せる日本です。この四季の彩りの美しい国に生まれたのも、また運命です。
それに合わせ、季節を受け入れて、賢くも楽しく生きていくことが、健康へと導かれるのです。梅雨が鬱陶しいのは、事実です。しかし、この時期にしか味わうことのできない、素晴らしい趣も楽しんでみる・・という風に切り替えてみてはいかがでしょうか?