梅と言えば梅干しでしょう。
ご飯のお供には欠かせない梅干しです。
どこにでもありそうな、脇役のような顔をしていますが、実は主役級の効能を秘めています。
これを読んだ後、「梅干しを見る目が変わる」を実感していだけます。
また、「梅」そのもの自体への考え方や捉え方も変わるに違いありません。
「梅があなたを救う・・・」と言っても過言ではないでしょう。
1 梅の効能
この効能ある梅や梅加工品は、ひょっとしたらスーパーなのではあまり見かけない事もあるかもしれません。
からだに効く梅とは、食材に留まらないのです。
すごく手軽なような「梅干し」もありますが、単なる梅でないことがわかります。凄い効能と魅力に迫ってみましょう。
1−1 豊富なミネラルが含まれている
人間の骨、歯、血液、組織液を形成しているものの中には、ミネラルがたくさん含まれています。これらが不足した時、人間は様々な病気さえも引き起こします。
梅に含まれるミネラルの含有量は、あんなに小さい実であるにもかかわらず、カルシウムは、リンゴに比べて4倍、鉄は6倍も多いのです。必須ミネラルのマグネシウムや亜鉛も梅の方がずっと勝っています。
1−2 ものすごい疲労回復効果
梅干しとえいば「酸っぱい」イメージですよね。
また、梅を使ったものは、どちらかというと酸味が多いイメージがあることでしょう。
その酸っぱいや、ほのかな酸味にすばらしい効果があるのです。
体内のエネルギーの代謝がうまくいかない状態になると、栄養素の不完全燃焼が起こります。それによって、疲れや肩こりを感じたりします。また、感じることはすぐにないけれど、細胞の老化・動脈硬化・生活習慣病などの原因にもなります。
それを解消してくれるのが梅なのです。梅の成分であるクエン酸やリンゴ酸などは、体内のあらゆる栄養素を活性化し、効率良くエネルギーに変換する力を持っています。
つまり、梅は疲労回復と同時に、疲れにくいからだを作ることにも一役買ってくれるのです。
1−3 食欲増進効果
梅の酸味成分であるクエン酸は、唾液の分泌を促します。さrに、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて、消化吸収が助けられます。梅にほんのすこし含まれているピクリン酸は、腸の働きも活性化するため、便通の改善にもなるのです。
1−4 血液サラサラに
梅干しには、ピルビン酸という成分があります。これは、肝臓の機能をアップしてくれます。ということは・・お酒を飲む方の強い味方なのです。
また、梅ジャムや梅肉エキスなどの梅の加工品も糖とクエン酸が結合されてできる、メフラールという成分が、血流を改善し血栓予防や動脈硬化などの生活習慣病の予防になるのです。
さらに、酸素や栄養分がスムーズに吸収されよるようになることで、老廃物の排出を促進し、疲労回復につながるのです。
1−5 恐るべき殺菌作用
梅に含まれているクエン酸は、殺菌・除菌効果がものすごいのです。
昔から、おにぎりやお弁当に梅干しを入れるのは、クエン酸の微生物を抑える効果があるからなのです。
さらに、体内では食中毒の原因になる菌に対する効果もあることがわかっています。
最近の、新しい研究では、梅に胃や十二指腸潰瘍の原因でもあり、胃がんの原因の一つとも考えられているヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があることがわかり始めました。
梅は、毎日の食事に取り入れることで、食中毒予防やがん予防の期待もできる優秀な食品です。
1−6 エイジングケアにこそ梅!
女性が気にする。お肌のシミやシワやくすみ・・・というのは、内臓の老化が一つの原因でもあります。この老化、梅に含まれるクエン酸によって新陳代謝が促され、老廃物の排出が促進されるのため、むくみの解消にもなり、美肌作りにつながるのです。
また、梅には、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化成分が含まれており、その量は、他の野菜や果物と比べても優れた含有量なのです。
2 梅の食べ方
梅そのものが、とても優秀な食材なのですが、そのまま食べることができません。
初夏に出回るあの青梅には、アミダグリンという成分が含まれています。これが胃腸の消化液とともに分解されると、シアン化水素(青酸)という猛毒が生成されるのです。
この恐ろしい成分、梅が熟していくと減少します。そして梅干しなどに加工されると、健康を害することが全くなくなります。害するどころか、養生食として大活躍するものなのです。
2−1 美味しくからだに効く加工梅のご紹介
下記のような優秀な梅の加工品があります。
・梅干し
・梅酒
・梅ジャム
・梅ジュース
・梅肉エキス
それぞれ、作用の方向が少し違うものがあります。
どれが何に良いのかを【其の弐】でお伝えします。
3 まとめ
世の中は、健康志向が高まっています。そういう状況ですから、様々な食品が、次から次へとメディアで紹介され、大流行します。
そして、少し経った頃に忘れられていく・・・というのが実情です。
ここでご紹介した「梅」に関しては、一時のものではありません。日本人が、活用してきた歴史があります。
流行に乗って疲れてしまったら、先人の知恵を信頼してみてはいかがでしょう。