緊張がずーっと続くとか、慣れない環境で頑張って適応しようとすることは、どうしてもストレスになります。このストレスと上手に付き合える方と、そうでない方がいます。
あなたがどちらのタイプであってもいいのです。ただ、ストレスフルな状況は、積み重なった時に「病」の入り口に立つことになりかねません。ですから「ストレスとの付き合い方」を獲得していきましょう。
1 ストレス解消に役立つホリスティックケア
ホリスティックとは、すべての関係性を ひとつ=私と捉えて、本当の健康を手に入れることなのです。
胃腸・肺・筋肉・・などといった人間を形成する一部分だけに対処するものではなく、心・からだ・思考・精神・環境などの私たちを取り巻くあらゆる面に目を向けてケアすることをいいます。そして、生命が本来備えている自然治癒力を高めて、増強していくことを目的としています。
ここには、各国の伝統医学や心理療法、自然療法・・・などといった各種代替療法を総合的、体系的に統合した治癒形態を取るものをいいます。
1-1 メディカルアロマセラピー ~自然治癒力が高まる100%ナチュラル~
植物に含まれる芳香成分(精油)を抽出し、ボディケアや美容やリラクゼーションなどに活用する自然療法の一つです。緊急時にも活用出来るもので、香りの心地よさ以上の作用を持っています。
1-2 メディカルハーブ
薬草や香草と呼ばれるハーブです。ハーブに含まれている多くの成分がからだと心の不調和に働きかけます。それでいて、医薬品のように副作用がないのが魅力です。
1-3 フラワーレメディー ~花のエネルギーで心のバランスを取り戻す~
1930年代にイギリス人医師のエドワード・バッチ氏によって考案された療法です。数十種類の野生の花などから作ったエネルギーの液体数滴を心の状態に合わせて飲み、感情のケアをするというものです。
1-4 森林療法と日光セラピー
森の木々や太陽の光には、カラダや心を活性化させたり、あるいは落ち着かせて、深いリラクゼーション効果をもたらす、不思議なパワーを持っています。
そんな自然の持つエネルギーに着目し、そのパワーを最大限に引き出し、健康増進に役立てているのが、森林療法と日光セラピーです。どちらもすぐに実践できるのが魅力です。
1-5 呼吸
呼吸のリズムを意識的に変えることで、リラックスできたり、気分を高めることができます。
気持ちのコントロールと呼吸には深いつながりがあります。今、自分の心とからだがどんな状態であるか客観視することもできます。
さらに、目的に応じた呼吸を意図的に行うことによって、心とからだのバランスが整い、免疫力も高まります。
2 ストレスから引き起こされる心のアンバランスとそのケア
2-1 心が重いと感じる疲労感のあるあなたへ
現代人のようなストレス過多の社会では「疲れを感じている」方が増加中です。これは、本当のからだの「疲れ」ではなく、心が「疲れを感じている」のです。
どちらかといえば、心がうつの方向に向いていたりする心配があります。放っておかずに、自分の心の寄り添う時に来ています。
・疲労感とハーブティーのケア
ダンディライオン 血液のや組織の浄化による疲労からの回復。虚弱体質や滋養強壮にも役立つ
ペパーミント 怒りやヒステリーを鎮める作用。頭をスッキリさせる。
{ポイント}ペパーミントよりもダンディライオンをやや多めに入れると風味のバランスが整います。5分ほど蒸らしてから飲みます。
・疲労感とアロマの芳香浴
グレープフルーツ 気分をリフレッシュし、ストレスを軽減するなどの作用がある。
ローズマリー スッキリとした香りが心を元気つける。リフレッシュの作用が強い。
{ポイント}デュフューザーなどにそれぞれ2~3滴ずつ入れて香りを楽しみます。
・疲労感とフラワーレメディー
オリーブ 肉体的にも精神的にも消耗して疲れ切った時に元気をくれます。乾燥して荒れた地中海沿岸の土地でも、枯れることなく枯れる最後まで花を咲かせ、実をつける生命力の強さを持ちます。エネルギーの補給を目的で使用されることがあります。
{ポイント}レメディ2滴を水やハーブティーなどに入れて飲みます。もしくは、直接舌下に垂らして摂取します。1日に4回、2~3週間ほど様子を見ましょう。
・疲労感の心に寄り添う
疲れているのに、疲れに気がつかないのも危険なことです。「まだ頑張れる・・・」と無理を続けないことも大切です。頑張りすぎない勇気を持ってください。
2-2 極度の緊張を感じているあなたへ
期待に応えようとするあまりに、緊張やプレッシャーに押しつぶされることもあります。緊張が続き過ぎることでパニック状態を生むこともあります。緊張を緩ませるコツを知っておくと便利です。
・緊張をほぐすハーブティー
ジャーマンカモミール イライラを抑える作用。緊張で動揺する心をリラックスさせてくれる。
リンデン 幸福感を得られる甘い香り。リラックス効果に優れていて、ヨーロッパでは、千の用途を持つといわれてる。
{ポイント}フルーティーな風味を楽しめるジャーマンカモミールとリンデンのブレンドティーは、同じ量をブレンドすると良いでしょう。3分ほど蒸らし、お湯が琥珀色になったら出来上がりです。
・頑張りすぎた心に効くアロマ
ベルガモット 清々しい香り。気分を高揚させるが、怒りや不安などの負の感情を取り去る力を持っている。ほとんどの精油と相性が良い。落ち込んだ時にも力を発揮する。
{ポイント}ハンカチやティッシュなどに1滴垂らして、嗅ぐことで緊張をほぐすことができます。
・緊張を緩めるフラワーレメディ
エルム 任されると自信がない。プレッシャーに弱く逃げ出したくなる時に助けになる。時に仕事でのプレッシャーのサポートになる。
レスキューレメディ 強いショックや緊張に対応する、緊急用のレメディ。
{ポイント}エルムは2滴、レスキューは4滴飲み物に入れるか舌下に垂らします。気持ちが落ち着くまで、15分から1時間置きに服用します。
・緊張の心に寄り添う
緊張から胃が痛くなったり、下痢をしたりする人は、背中にある腎兪というツボを刺激するのも良いでしょう。
腎兪は、ウエストラインから指2本分上の背骨の左右にあります。両手を腰に当てた状態で親指がツボにあたる状態で刺激します。いざという時にも助けになります。
2-3 不安感のあるあなたへ
「不安」は誰にでも見られる一時的な状態ですが、不安の状態が続くのは良くありません。強い不安で、日常に支障をきたさないためにも早めに対処していきましょう。
・不安感を和らげるハーブティー
バレリアン 神経系の鎮静作用がある時に使われます。精神的ストレスや緊張などの状態をほぐす。不眠症などにも使われる。
・不安感を和らげるアロマ
ネロリ オレンジビターの花から抽出する精油。リラックス効果があり、不安やストレスに感じた心をサポートする。
{ポイント}職場では、カップなどの容器にお湯を入れてから、精油を数的垂らすのも良いでしょう。
・不安を和らげるフラワーレメディ
アスペン 漠然とした恐れや悪夢、将来に対する不安など、ネガティブな状態から解放する。精神を安定させてくれる。
{ポイント}2滴を水やハーブティーに入れて飲みます。あるいは、直接舌下に落とし、1日に4回、2~3週間ほど飲んで様子を見ましょう。
レスキューレメディ 緊急時以外にも不安定な心のバランスを調整し、落ち着きを取り戻すためのサポートになる。
{ポイント}4滴を水やハーブティーに落として飲みます。直接舌下に落としても良いです。気持ちが落ち着くまでに15分から1時間おきに飲用します。改善されるまで。1日4回以上飲むようにします。徐々に不安が取り除かれるでしょう。
・不安な心に寄り添う
トラブルの根源とも言われる「不安」です。特に仕事などで強い不安を感じた時には、すぐにケアをしたいですよね。そんな時には、レスキューレメディが役に立ちます。世界で一番売れているレスキューレメディです。緊急時に1本あると便利です。
3 まとめ
元来、自然治癒力を持っている人間ですが、複雑化している世の中において、苦労する心で過ごしてる方はたくさんいます。そして、最終的に病院や薬に頼らざるを得ない状況になります。
ひどくなる前に、自分の心とからだの状態を察して、早めに対処しましょう。自然界の一員である人間です。自然のものを味方につけるレッスンです。